果物・・・・マンゴー、メロン、キウイ、いちじくなど植物・・・・うるし、銀杏、サクラソウ、スギ、ブタクサの花粉など金属・・・・時計のバンド、コイン、ネックレス、指輪、ピアス、服飾のボタン、歯科治療に使う金属の詰物など (材質は、ニッケル、クロム、コバルトなど) ※チタンが一番発症しにくい金属といわれています。化粧品・・・マニキュア、除光液、保湿剤、毛染め液、パーマ液、制汗剤、香水、日焼け止めなど微生物・・・細菌、カビ、ハウスダストなどその他・・・ゴム製品、衣類、灯油、塗り薬、絆創膏、湿布、テーピングなど皮膚科専門医であれば、症状により接触性皮膚炎であることはある程度診断がつきますが、確定のため、今後の再発防止のために、詳細な問診で可能性のあるアレルゲンを絞り込み、パッチテストを施行します。パッチテストは、アレルゲンによっては既に調整されて販売されているものを貼付する場合もありますが、現物をそのまま貼付したり濃度調整をして貼付したりと様々です。原則48時間で判定しますが、パッチテストに精通した医師の判定が必要となります。接触性じんましんの場合はパッチテスト、プリックテストなどを行いますが15~20分で判定します。パッチテストに先立って治療を行います。原因物質と疑われる物質に触れないこととステロイドの塗り薬で治療を開始しますが、症状がひどい場合はステロイド剤の内服が必要になることもあります。原因が除かれている場合は約一週間で症状は改善しますが、十分に良くなってから薬を中止します。アレルギー性接触皮膚炎の予防は、アレルゲンとの接触を完全に回避することです。その意味でもパッチテストでアレルゲンを特定しておくことはとても重要です。刺激性接触皮膚炎の場合も原因物質との接触回避が重要ですが、職業性のようなケースでは完全回避は困難なことも多く、手袋などを使い慎重に触らなければならないケースもあると予測されます。84接触性皮膚炎の原因とされる物質(接触性じんましんの原因も含む)診断治療・予防
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