ます。上記のように、多様で慢性的な目の不快感が生じます。また、ドライアイの人は複数の症状を持つことが多いです。・まばたきの減少・空気の乾燥・コンタクトレンズの使用・ストレスや緊張によるもの・夜型の生活・マイボーム腺の障害によるもの・加齢によるもの目の表面が乾燥すると、角膜(黒目)や結膜(白目)に炎症が生じやすくなり、人によって様々な症状が現れ症状目が乾く・目が疲れる・目に不快感がある・目が重い・目がしょぼしょぼする・まぶしい・目が痛い・かすむ・白っぽい目ヤニが出る・目がゴロゴロする・充血・目がかゆい・目が熱い・物が見辛い・涙が出るパソコンやテレビゲーム、携帯などのモニターを見続けることや、車の運転などの緊張が続く作業は、まばたきが少なくなりドライアイを引き起こしやすくなります。目は、まばたきをすることで新しい涙を分泌し、同時に古い涙を排出しています。まばたきをしないと涙を分泌することができず、空気に長時間さらされるため、目が乾きやすくなります。冬の乾燥した季節や室内の冷暖房などの空調により、空気が乾燥することで涙は蒸発しやすくなります。コンタクトレンズは、角膜に直接乗っているのではなく、涙を利用して角膜に浮かんでいます。この状態であれば涙はうまく流れ、目の細胞に必要な栄養を運ぶことができます。しかし目が乾きやすい人は、涙の層が薄いため、角膜にうまく浮かばず、目の表面を傷つけてしまいます。さらに、角膜をぴったりと覆った状態になり、涙の流れが妨げられます。目が健康な人でも手入れの悪いコンタクトレンズを装着すると、角膜炎や結膜炎を引き起こし、眼表面での涙の滞留が不安定になりドライアイになる可能性があります。また、コンタクトレンズの長時間の使用は目の感覚が鈍くなり、涙の分泌を減らします。緊張すると唇や口の中が乾くように、目も乾きやすくなります。ストレスや緊張を感じると、交感神経と呼ばれる自律神経の1つが活発になり、涙の分泌が減少するからです。逆に、リラックスしているときは、副交感神経と呼ばれる自律神経が優位になり、涙の分泌量が増えます。人間の生理機能は、昼間に活発になるように作られています。目も例外ではなく、夜は昼間に比べ「基礎分泌」の涙が自然に減少します。さらに、夜は電気の光で物を見るため目が疲れやすくなります。夜更かしは目に負担がかかる環境なのです。涙液は水分と油分から構成されており、油分は主にマイボーム腺というまぶたの内側にある分泌腺から分泌されます。まぶたの炎症や目の周りの過剰な化粧によりマイボーム腺の出口がふさがれると、油分が十分に分泌されず、涙の質が悪化しドライアイになります。老化現象により涙を作る涙腺と呼ばれる部分の機能が低下し、涙の分泌量が減ります。また、まぶたや結膜のたるみによって涙の排出も悪くなります。涙の層の一番外側にある油層も年齢と共に減少し、蒸発しやすくなります。高齢の方は、涙の量が減少し蒸発も早くなることから、ドライアイになりやすいと言えます。67ドライアイの症状ドライアイの原因
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