ドライアイパソコンや携帯電話の普及によるIT化、ライフスタイル、環境の変化などによりドライアイになる人が増えています。Q : 施術前のカウンセリング時に「私、ドライアイなんです」と言われたとき、あなたならどうしますか?A : まずは顧客に考えられるリスクをお伝えし、その時点で治療中なら、お医者様にご相談いただいてから再度ご来店いただくようお願いします。治療が終わり「まつげエクステをする」ことになれば、いつも通りの説明より十分な時間をかけ、特に重要な部分を強調してお伝えする必要があります。ドライアイの自覚症状が無いことから、治療をされていない「隠れドライアイ」が顧客の中にも多数いらっしゃると考えられます。普段からカウンセリングの際に「目は擦らない」ことを顧客にしっかりご説明しましょう。ごく稀なことですが、まつげを【強く擦ること】で固まったグルーが眼球を傷つけてしまうことがあります。顧客にまつげエクステを楽しんでいただくためには、特にご注意いただきたいことです。眼球は異物が入ると傷つくことがあります。ドライアイの方は、健康な目の方と比べて傷がつきやすいという情報もありますので、目を擦ってまつげエクステが眼球に触れることのないようにご注意いただくよう説明しましょう。また、テープワークにも注意が必要です。テープの貼り方が悪いと、まぶたを引っ張り過ぎて薄目が開いたままの状態になり、そのまま気付かずに施術を行えば、眼球の保湿力が失われる可能性があります。施術の際は必ず顧客が目を閉じているか確認するようにしましょう。ドライアイとは、涙の質や量が低下することで、目の表面の健康が保てなくなる状態のことです。ドライアイになると目の表面を潤す力が弱まるため、乾燥し傷つきやすい状態になり、角膜炎や結膜炎を引き起こします。症状が重い場合は治療が必要になります。涙には、大きく分けて2種類あります。1つは感情によって出たり、ゴミが入るなどの刺激によって出る「反射性分泌」と呼ばれる涙。もう1つは、少量で絶え間なく分泌して目の表面を潤している「基礎分泌」とよばれる涙です。この「基礎分泌」の涙には、目の乾燥を防ぎ、角膜などに栄養や酸素を運ぶなど、目を保護するための様々な機能があります。目は、健康を保つために常に涙で潤っているのが正常なのです。66トラブルの回避‐常に考えておくべきことは?ドライアイとは涙についてドライアイ
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