成長初期成長期退行期休止期まつげエクステを装着する時には、毛周期に注意しなければなりません。休止期に入ると、髪の毛と同様にまつげは自然に抜けます(自然脱毛)。抜ける時期が近づいている毛に人工毛を装着すると、まつげエクステの知識があまりない顧客にとっては「エクステをしたからまつげが抜けた?」「昨日つけたばかりなのにもう取れてしまった?」などの疑念を生じる結果となり、サロンにマイナスイメージを与えかねません。人間の体のごく自然なサイクルであるにもかかわらず、顧客をその様な気持ちにしてしまうのはサロンとしては避けたいところです。また、稀にまつげエクステをオフした際「全体的にまつげが短くなった、少なくなった」と感じることがあります。それはちょうどまつげが休止期や成長初期に入り、生え変わりの時期であることが原因かもしれません。また、ホルモンバランスの乱れやストレスなどで、毛周期は長くなったり短くなったりします。まつげが抜けている箇所が多い場合はストレスなど体調不良が原因の可能性があります。皮膚の中で成長が始まる時期。毛が細くて弱くコシもない状態です。これからどんどん太く長くなっていきます。成長を妨げてしまうため、人工毛の装着は避けるべき時期です。成長初期から皮膚表面へ出たあと、更に太く伸びて行く時期。コシも出てきます。まだまつげが短いこの時期に人工毛を装着すると2~3週間でまつげのデザインが変わってしまう可能性があるため、人工毛の装着は慎重に選択すべき時期です。まつげの成長が止まる時期。成長後期から退行期が始まる時期が、人工毛を装着するのには最適であると考えられます。まつげが抜け落ち、次の毛が生えるまでの準備段階の時期。この時期の毛に人工毛を装着してしまうと持続期間を保つことができず、早期に取れてしまうため避けるべき時期です。※頭髪の毛周期は3~6年のサイクルですが、まつげの毛周期は3週間~4ヶ月のサイクルと非常に短いことから、まつげは頭髪のように伸び続けずに、一定の長さが保たれています。61まつげの毛周期とまつげエクステの関係
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