毛先根元メデュラ(毛髄質)コルテックス(毛皮質)キューティクル(毛小皮)メラニンエピキューティクル(表小皮)エキゾキューティクル(外小皮)エンドキューティクル(内小皮)コルテックス(毛皮質)メデュラ(毛髄質)キューティクル(毛小皮)まつげの中心部です。タンパク質・脂質を主成分にした細胞が縦にぎっしりと並んでいます。細胞は角化することがないため柔らかく、空気の泡を含んでいます。また、メデュラは、細胞の他に少量のメラニン色素を含んでいます。硬毛や太い毛ほどメデュラの量は多く、細い毛ほど少量となります。軟毛や成長初期の毛など人によっては途中でとぎれていたり、全く存在しないこともあります。メデュラの働きについてはまだよく分っておらず、毛の保湿や弾力性などに関係していると考えられています。三層構造の中間にあたり、毛の全体のほとんどを占めます。また、メラニン色素を多く含んでおり、毛の色はこの組織によって決まります。コルテックスは、フィブリルと呼ばれるケラチン線維の集合体とマトリックスという細胞で構成されています。フィブリルは、ケラチン線維がらせん状に重なって束になり、さらにその束が何本も集まって強力に連結している丈夫な組織です。その束になっているフィブリルのすき間を埋め、フィブリル同士を接着しているのがマトリックスです。マトリックスは、不定形な軟らかいケラチンを主成分としており親水性があります。そのため水分を含んだしなやかな毛を作る働きに関係します。三層構造の一番外側の部分です。撥水性の平たく無色透明なケラチンの細胞が、コルテックスを囲う形でびっしりと並んでいます。この細胞は鱗状に6~8枚に重なりあっており、外部の刺激からまつげの内部を守っています。色素はありませんが、独特の光沢を持ち毛にツヤ感を与えています。キューティクルは硬いケラチンでできていますが、摩擦に弱いため乱暴な洗顔やブラッシングなどではがれやすくなります。キューティクルがはがれ落ちて減少するとツヤとなめらかさが失われ、ひどくなると切れ毛などのトラブルを引き起こします。キューティクル1枚の細胞はさらに外側から、エピキューティクル、エキゾキューティクル、エンドキューティクルと3層に分かれています。59まつげの内部について
元のページ ../index.html#59