まつげエクステ技術者養成基礎講座8.0
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先細先太・太さ人工毛の太さは「0.09・0.1・0.12・0.15・0.18・0.2mm」を主に使用します。地まつげは0.05~0.08mm程度であるため、自然に見せるには0.09・0.1・0.12mmを使用します。それより太い人工毛は「ボリュームを出したい」場合に活用します。ちなみに、最も多く使用されている太さは0.15mmです。人工毛は太くなるほど硬くなります。装着中に人工毛にかかる負荷を軽減することが難しくなることから、太い人工毛はグルーの接着力が弱まり外れやすくなります。”安全性を担保しながら長持ちさせるための技術”を学び、地まつげの状態や顧客が希望するデザイン、持続力などを考慮して最適な太さを選択します。※0.09mm未満の細い人工毛は、製造工程上、太さ・長さ・カール・テーパーのバラつきが生じやすいと共に、形状記憶の保持が難しく、カールが戻りやすい傾向にあります。・長さ人工毛の長さは、5~15mmがラインナップされています。主要なサイズは8~12mmで、上まつげ用として9~ 11mm(アイラインエクステではアイライン部分に5~7mm)、下まつげ用として6~8mmが最も需要の多いサイズ範囲です。人工毛が長くなれば長くなるほど、装着中に人工毛にかかる負荷を軽減することが難しくなるため持続力が低下します。その点についての認識を顧客と共有しつつ、顧客の望むデザインや持続力によって選択します。※計測方法の違いにより、メーカーごとにサイズ表記が異なる場合があります。・カールカールの弱いものから強いものへ順にAJ・J・AC・C・SC・SSCカールなどと呼ばれます。また、Lカールという特殊な形状もあります。顧客の望むデザインだけを重視して選択するのではなく、顧客のまつげの形状や状態も考慮して提案します。※顧客のまつげ形状に対して人工毛のカールが強過ぎると接着面が減少し、持続力の低下につながります。尚、SC・SSCなどの強いカールの人工毛を使用する際は、根元浮きに十分ご注意ください。・テーパー(先端カット形状)テーパーとは、細長い構造物の径・幅・厚みなどが先細りになっていることであり、人工毛の毛先を地まつげのように細く加工した状態を言います。毛先の5mm前後を細く加工した浅いテーパー人工毛(先太タイプ)を装着すれば濃くボリューム感のある仕上がりとなり、根元に近い部分から毛先に向けて徐々に細くなるように加工した深いテーパー人工毛(先細タイプ)を装着すればより自然で柔らかい印象に仕上がります。同じ太さ表示であっても、テーパーが異なれば仕上がりも異なりますので、それぞれの特性を理解した上でご使用ください。※テーパーの深さによって濃さ、柔らかさ・軽さが変化します。(アイラインエクステでは先太タイプ・先細タイプそれぞれのメリットを活かしてアイライン用・アイデザイン用に使い分けます。)・色通常は日本でも海外でも「自然に目を大きく見せる」「マスカラやアイラインのような効果」を求めるため、ブラックを使用します。最近では、ブラックより色味の柔らかなブラウンカラーへの関心も高まり、カラー人工毛のご要望も増えてきています。ブラウンの他、パープル、ブルー、グリーン、ピンク、イエローなど様々な色展開があり、定番カラーから派生して微妙に色調の異なるカラーも続々発売され選択肢が広まっていることから、色彩感覚やメイクの知識がある方ほど有効な活用が可能となり例えば、ブラックの人工毛数本の間にカラー人工毛を1本装着することで重量感を減らし適度な抜け感を演出したり、アイラインエクステの技術を活 AJ J CACカールの強さ SC L※カール形状の違いはイメージです。カール名称はメーカーによって異なる場合があります。※違いはあくまでイメージです。 SSC32人工毛の特徴

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