18時間後:黄色ブドウ球菌18時間後:大腸菌人工毛に付着したカビまつげを長く、太く、多く見せ、マスカラやアイラインのような効果を出すのが、まつげエクステ専用人工毛(以下:人工毛)の役割です。まつげエクステを形作る重要な要素であると共に、最も扱いが難しいツールと言えます。人工毛の種類は豊富で、大きく分けて「太さ、長さ、カール、テーパー、色」という5つの基本分類項目があります。これに雑菌の繁殖を抑制する抗菌加工や紫外線カット、剥離強度を増すための表面レーザー加工というような機能性が付与され、人工毛の選択肢は益々広がる傾向にあります。まつげエクステの知識が乏しい顧客の中には「とにかく沢山つければ目力はアップする!」といった誤った認識に固執するケースもありますが、言われるがままの不適切な対応はトラブルの原因となります。施術者は、安全確保と衛生管理の徹底を必須前提条件とした上で、顧客の要望、地まつげの健康状態・形状、そして施術者自身が持つプロとしての知識経験から最適なデザインを決定し、常に多くの選択肢の中から適合する人工毛を選ぶことが求められます。人工毛は衣類などと同様に、雑菌やカビが発生することがあります。その原因としては、高温多湿環境での放置や汚れた手指で直接人工毛に触れるなどの保管方法の誤り・衛生管理の不備が考えられます。雑菌やカビは一度付着すると増殖していきます。【下の写真は、急速(放置後18時間)に増殖した黄色ブドウ球菌、大腸菌の様子】黄色ブドウ球菌:常在菌の一種であるが、非抗菌素材の上では短時間で増殖し、細菌性結膜炎等の眼病リスクを高める原因となる。大腸菌:様々な種類があるが、その中でも有害な大腸菌は病原性大腸菌と呼ばれ、一般的には食中毒の原因とされる。カビ:菌類の一部、またはそれに似た形状の肉眼で観察できる微生物の集落(コロニー)のことで、劣化や腐敗、臭気を起こし、アレルギーや食中毒の原因となることもある。【注目ポイント】2011年に従来の人工毛の問題点である眼病リスクへの対策として、菌の増殖を抑制する抗菌性能を持った人工毛(クリーンラッシュ ®)が開発されました。28「衣装ケースの中の衣類にカビが生えていた!」ということはありませんか?まつげエクステは「まつげエクステ専用の人工毛」を使用しますまつげエクステ専用人工毛
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