以下のトラブル例は、道具の品質・衛生・在庫管理を怠ったばかりに起きてしまった事例です。162ケース1 施術直前にグルーを振ったらキャップが緩んでいて壁に付着。■ 原因 : キャップの閉め忘れ。確認を怠った。飛び散り方によっては目にも入る危険があります。また、グルーは少しのことで劣化の原因にもなります。キャップがきちんと閉められているか再確認するよう心掛けましょう。ケース2 施術開始直前に人工毛の在庫が不足していることに気づいた。■ 原因 : 在庫管理・発注業務の2つのセキュリティが機能していなかった。在庫管理者と発注担当者が2名いれば2つの防止策が生まれます。重要なことは複数名が管理に携わるくらいの役割設定が望ましいということです。ケース3 人工毛にカビのようなものが生えていた。■ 原因 : 使用方法(汚い手で触る)。 保管方法(カビの生えやすい高温多湿の場所に長期間放置する)。衣服などと同じで使用方法と保管方法が悪いとカビが生える可能性があります。お客様に装着する人工毛は汚い手で触らないことは当然です。もし触った場合はその分は廃棄するなど、道具の衛生管理のひとつとしてルールを決めておきましょう。ケース4 リペア施術時にリムーバーを取り出したら、十分な量を出し切れないまま無くなってしまった。■ 原因 : 気づきにくいツールの在庫管理ミス。滅多に発注しない物などは在庫管理者も発注担当者も気づかないことがあるため、管理表を作成しましょう。施術道具の確認道具の管理は技術者一人一人が責任を持って行う
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