まつげエクステ技術者養成基礎講座8.0
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刺激が苦手な方や、硬化の遅いグルーを使用する時は1本装着ごとにエアブロア安全性を考慮した施術ツールの配置通常【使用するグルーの粘度と硬化速度・装着するデザイン・技術レベル・顧客の刺激への反応度】これらによって左右の目に交互につけるという方法や片目の目頭目尻に交互につけていく方法、1本ずつ硬化促進のためにエアブロアを使用するというように目的にあわせて装着順序とその方法を変えます。なかでも、臭いや刺激を感じやすい方に、1本装着する度にエアブロアで風をあてグルーの硬化を促進するという方法は、サロンの現場でも多々使用されるためしっかりマスターしましょう。まつげエクステを装着していてもマスカラを使用する人は多く見られます。マスカラブラシが人工毛を根元から浮き上がらせる原因のひとつであり、強いクレンジングを使用しないと落ちないようなタイプを使うと、より一層まつげエクステの持続力を低下させます。マスカラをする方にはまつげエクステ専用の「落としやすいマスカラ」や「まつげエクステ装着者向けのメイククレンジング」の使用をおすすめしましょう。サロンで顧客に施術をするためには、安全で長時間の施術が実施できる環境が必要です。例えば顧客と向き合い真正面からツイーザーを目に向けて施術ができるでしょうか?そのような姿勢で施術すると、背後からぶつけられる、また少しの身体の揺れでも大怪我を誘発することがあるので大変危険です。壁を背にし顧客の頭の上から施術するという基本姿勢と共に、ベッドの角度についても傾注が必要です。施術者それぞれに身長差などがありますので、ベッドの角度、椅子の高さの微調整を行い、理想的な姿勢での施術を心掛けてください。また、平らなベッドを使用する場合は、無理な施術により施術者に負担がかかるばかりでなく施術安全性へのリスクも高まります。不測の事態としてごく稀な事例ではありますが、仰向きの状態で頭の位置に人の気配を感じることによるパニック症状を引き起こしてしまった顧客への対応に窮したという報告もあります。このような不測の事態に際しても、顧客の体をゆっくり負担無く起こすことができるリクライニング式ベッドが平らなベッドに勝っています。まつげエクステの施術は安全への配慮と手元への集中を長時間に及んで要求される作業です。施術者が無駄な肉体疲労を避けて業務に従事することができるよう、ベッドはもちろん、椅子ひとつとっても慎重に選択しなければなりません。125アフターケアの注意点Key Points

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