プロなら覚えておきたい万一のトラブルを回避するための対処例アレルギーが起きてしまったら…? パッチテストユニット実際のカウンセリング時に用いる顧客への質問を例題にして、その質問理由と肯定回答への対策を考えます。【カウンセリング時の質問例】 化粧品によって刺激を感じたことはありますか?◆ この質問をする理由・過敏体質の方は人工毛装着後にトラブルを招く可能性が高く、予め注意する必要がある。・体調や生活変化などでかぶれる場合もあるので毎回の施術前に確認する必要がある。・基礎化粧品(クレンジング・洗顔・化粧水・乳液など)で刺激を感じたり、かぶれ等が生じてしまう顧客の場合、極力施術は避けるべきである。しかし、顧客からの強い要望がありどうしても装着しなければならない時には、パッチテスト等を実施して、その後問題がなければ施術を検討する。◆ 質問に対する肯定回答への対策・まつげ(目尻側)に人工毛を2~3本装着(パッチテストの方法例)し、その後問題がなければ施術を検討するという目安にする。・パッチテストで異常が出た場合は施術を控え、つけまつげなど目にあまり負担にならないものを勧めてみる。 ・顧客が使用している化粧品名などを把握しておく。①あらかじめ、装着後に違和感などがあれば連絡いただくように伝える。②目や肌に違和感(かゆみ、異物感、腫れ等)があれば専門医(皮膚科・眼科等)の診断を受けるようお伝えする。③かゆみや違和感がある部分は「触らない・擦らない」ことをお伝えする。④症状が改善するまでお客様をサポートする。※異物感、かゆみ、痛み、いずれの場合でも「必ずしもまつげエクステが原因のトラブルだと判断できない」ということを多く聞きますが、そうであってもなくても顧客からご相談があれば適切な対処をしなければなりません。絶対に避けなければならないのは「それはまつげエクステとは関係ありません」「数日すれば治ります」「それは何か菌が入ったことによる結膜炎です」「目薬を差せば治ります」「市販のかゆみ止めを塗ってください」など医療行為的な判断を勝手に行うことです。目の周囲でのテストにおいて陽性反応が出た場合は、顧客の負担が大きいため、二の腕部位で行使されるパッチテストユニットを利用したテスト方法が本来は望ましい。102カウンセリングを実施するKey Points
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