まつげエクステグルーとラテックスについて
2013年6月21日
お取引先様及びサロン関係者各位
拝啓 梅雨の候、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、まことにありがとうございます。
さて、6月19日にテレビで紹介されました「まつげエクステ用グルーに含まれるラテックスとアレルギー」ついて一部のサロン様において「一般のお客様よりラテックスは入っていませんか?」といった複数のご質問が寄せられているとお聞きしました。
テレビを視聴なされていないサロンの先生方が応対にお困りになられてはいけませんので、松風が個別にご質問にお答えしている内容をご参考いただければと思い、ここにお知らせ申し上げます。
まず始めに、松風のまつげエクステ用グルー全種にはラテックスを配合しておりません。
参考までにラテックスについてご説明申し上げます。
「ラテックスアレルギー」というのはアレルギーの中でもアナフィラキシーなど重度のアレルギー症状を引き起こす物質といわれています。
ラテックスは樹木などに含まれる天然由来の原料で、ゴム手袋、コンドームなどにも使用されています。
また、美容家の方ならご存知の方もおられると思いますが、つけまつげ用接着剤や二重瞼用化粧品などにもポピュラーな素材として使用されており「つけまつげをつけたらまぶたが痛くなってきた、腫れた」などということが聞かれます。
テレビでは英国女性のアレルギー体験談が紹介されていました。
目元に激しい痛みとまぶたが腫れ、その原因は医師の診断の結果、まつげエクステ用グルーに含まれるラテックスであると診断されたというものでした。
実は英国に限らず、諸外国で販売されるグルーの中にはラテックスが配合されているものが複数あり、それらは諸外国において現在も流通していると考えられます。
※それらは日本で使用した場合、操作性があまりよくないことや美容家の方ならラテックスアレルギーのリスクを理解している方も多いためほとんど使用されていません。しかし、皆無ではなく僅かに流通していることが予想されます。
まつげエクステ用グルーは、ある程度の持続性を保持しなければならないため、その使用する環境に応じて国や地域によって配合を変えることがあります。
松風の調べでは「グルーにとって湿度や温度の条件は悪い国(地域)」では日本仕様のグルーをそのまま使うと持続力が低下しやすくなる傾向がみられます。
その為(持続力を向上させるため)硬化後に僅かな弾力性を持たせたり、持続性を高める手段としてラテックスを配合していると予測されます。
なお、テレビでは「日本で使用されているまつげエクステ用グルーにはラテックスは配合されていない」と報じておりました。
しかし、弊社で定期的に実施しております「サロンにおけるグルー調査の為のグルー回収調査企画」において「ラテックスが含まれている」と記載されているグルーが一部出回っていたことを確認しております。また、無印で詳細はわからないものの恐らくラテックスが入っていると思われるグルーも存在しました。
向上心の高い技術者の方ならご理解いただけると思いますが、その向上心ゆえ様々なグルーを様々な販売者から購入し、モニターとして試してみるという方も多くおられると思います。
しかし、海外の無名なメーカーが販売するグルーは劣化したものや販売元不明の身元保証されていないものも出回っています。それらはラテックスが配合されているかどうかという以前の問題であり、トラブルのもととなることが予想されます。販売者が不明確なグルーやリムーバーは購入なさらないようご注意ください。
■松風が発売させていただいている全グルーは以下の説明書で成分や注意事項詳細をご確認いただけます。
https://www.eyecosme.jp/user_data/ingredients.php
以上、乱文ではございますが、ご参考までお知らせいたします。
敬具