花粉の時期もマツエクしたい! 対処法やケアを再確認しよう。
2021年3月17日
敏感な方は2月頃から発症してしまう「花粉症」。
鼻水だけでなく涙が止まらなくなる人も多いため、マツエクをする女性の中には「花粉症の時期はマツエクおやすみした方がいい?」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで今回は、花粉症のお客様にどのように対応したら良いのか、また花粉症の症状軽減に繋がるホームケアなど詳しく紹介します。
目次
花粉の季節…マツエクはできる?
花粉症についての基本情報や花粉症とマツエクとの関係について再確認しましょう。
花粉症とはどんなもの?
花粉症とは、アレルギーの原因となる花粉が体内に入ることでアレルギー反応が起き、鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみ、目の充血を起こす疾患のこと。
私たちにとってとても身近な病気のため、自分自身が花粉症であるというアイリストも多いのではないでしょうか。
それもそのはず、「環境省の花粉症環境保護マニュアル2014」によると、日本で花粉症を有する人の割合は約30%でした。
ただ、花粉症の症状の程度は人それぞれで、自分では自覚していないほど軽症の人もいれば、何も手につかないほど重症な人もいます。
花粉症でもマツエクして良いですか?
結論からいうと、できるだけ控えた方が良いです。まず花粉症とマツエクの関係について考えていきましょう。
マツエクは、目元を強調し目をぱっちりと見せたり華やかな印象にしてくれたりします。そのため、自まつげよりもボリュームや長さを出すこともあるでしょうし、カールさせることもあるでしょう。
その状態で花粉が飛んでくるとどうなるか想像してみてください。いつもよりボリュームや長さのあるマツエクが、花粉を吸着しやすくなり花粉をより多く集めてしまうことに。
さらに根元から立ち上がる強いカールの場合にはまつげが眼球にかかりにくくなるため、花粉がダイレクトに目に入りやすくなるでしょう。
また、花粉症ではくしゃみや目のかゆみといった諸症状を発症させますが、それ以外にも目元の皮膚が荒れたり肌が敏感になったりすることもあります。
つまり、マツエクによって花粉症を悪化させる可能性があるのです。
花粉症だけどマツエクしたい!対処法はある?
「花粉症はマツエクできないのは分かっているけど、完全にお休みするのは嫌」というお客様の声も多いはず。
重度の花粉症のお客様へのマツエクは厳禁ですが、軽度の花粉症のお客様が、「どうしてもこのときだけはマツエクしたい」「マツエクはやめられない」といわれた場合の対処方法を紹介します。
低刺激のグルーを使う
花粉症を発症している場合、目元が敏感になりやすいため、低刺激のグルーを使う方が安心です。花粉症を持っているお客様がマツエクをするのは、リスクがあることをしっかり説明しておきましょう。
それでも「どうしてもマツエクをしたい」とおっしゃるのであれば、できるだけ刺激を抑えた施術を心掛けてください。
「低刺激のグルー=安全」というわけではありません。グルーは薬事法上「雑貨」に分類されるため、成分表示を義務付けられていません。
そのため、低刺激のグルーと呼ばれているものの、その内容成分ははっきり分からないものが多いです。
内容成分をしっかり把握し、安全な低刺激のグルーを選びたいのであれば、「SDS(Safety Date Sheet)」を確認しましょう。
SDSとは経済産業省が導入している制度で、安全データシートとも呼ばれます。
SDSをチェックすれば、どういった成分で作られたグルーなのか確認が可能です。SDSの作成は任意ですが、SDSを作成しているということは、それだけ安全性に自信があるとも受け取れるでしょう。
SDSを作成している松風のグルー商品のSDSは松風公式サイト「資料ダウンロード」カテゴリー:まつげエクステお役立ち資料>SDS(会員限定)のページに掲載されています。
会員サロン様専用資料のため、マイページログイン後にダウンロード出力が可能となります。
松風公式サイト会員ご登録がお済みでない場合は、先ず会員ご登録お手続きに進みましょう。
ぜひ確認してみてください。
ボリュームや長さを調整
どうしてもマツエクをしたいのであれば、ボリュームや長さを抑えたエクステにしましょう。そうすることで、花粉がマツエクにつきにくく、花粉症の症状を軽減できるかもしれません。
花粉症では、目にかゆみが出ることもあります。花粉症による目のかゆみで強く目をこすってしまうと、エクステが取れてしまうだけでなく目の角膜を傷つけたり、健康な自まつげが抜けたりすることも。花粉がつきにくくなれば、こういったリスクも抑えられるでしょう。
花粉症が治まったときに、思いっきりマツエクしようと思っても自まつげが少なくなってしまっていてはマツエクを楽しめません。そういったことにならないためにも、軽度の花粉症の方のマツエクは、ボリュームや長さを控えめにしたナチュラルテイストに仕上げましょう。
ホームケアにアイシャンプーを提案
サロンで使っているアイシャンプーをホームケアとして、提案するのもおすすめです。
帰宅後、メイク落としと併用してアイシャンプーを使っていただくことで、自まつげの皮脂や汚れと一緒に、マツエクについた花粉もしっかり落とせます。そうすれば、花粉によるアレルギー症状を少しでも抑えられるかもしれません。
目をこすってしまう方への施術法
軽度の花粉症のお客様へマツエク施術をする際の、おすすめのケア方法を紹介します。
目がかゆくてこすってしまいがちなお客様の施術で、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
目頭空けの装着
通常の施術では、目頭から5mmほどのところからエクステを装着するのが基本です。しかし目をこすってしまいがちなお客様から、「目頭のエクステが気になる」といった声を聞いたことはありませんか。目頭には産毛が多いので目頭から5.5mm~6mmほど空けたところからエクステを装着する方法です。ただ、何mmといった決まりはなく、お客様の自まつげの状態を見て判断してください。
間隔を空けた際に、装着する自まつげを選ぶポイントは、長さがありハリツヤの良い健康毛を選ぶことです。また左右で装着開始位置をそろえるようにしてバランスを調整しましょう。
柔軟性のあるグルー
目をかいてしまうからと接着力の強いグルーを選ぶと、目をかいたときにエクステと一緒に自まつげも抜けてしまう可能性があります。自まつげをしっかり守るためにも、接着力よりも柔軟性のあるグルーを選ぶようにしましょう。
洗眼薬の活用
花粉症で目がかゆい場合、洗眼薬を使う方もいます。しかしマツエクをしているときに、洗眼薬を使えるのかと疑問に思った人もいるでしょう。通常販売されている洗眼薬はエクステへの影響を調査していないため、基本的には控えた方が無難です。
ただ、2018年に点眼型の洗眼薬が発売され、「点眼型洗眼薬ウェルウォッシュアイ」に関しては、マツエクをしていても使えると評判。
アイシャンプーと併せて日々の前処理に取り入れると良いでしょう。
まとめ
「花粉症が酷い時期も目元はキレイにしたい」と願うマツエク愛用者。重度の花粉症の方には残念ながらマツエクを控えていただいた方が賢明ですが、軽度の花粉症の方にはより安全な方法でマツエクを提案してあげたいですよね。そういったお客様に、できるだけ負担を軽減したマツエクのデザイン提案ができるのか、またホームケア方法をお伝えできるか、はアイリスト次第です。花粉が落ち着いた後に、お客様が求める理想のマツエクをできるように、花粉飛散期間の対策をしましょう!