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予約時に確認! 知っておくべきお客さまのコンタクトレンズ事情って?

2020年10月12日

コンタクトレンズに関する問題と解説

問題

以下の文章はコンタクトレンズの使用に関する角膜炎の影響について記述したものです。
【   】の中に入る適切な単語は①~⑤のうちどれでしょう?1つ選んでください。

 

角膜は透明な組織で、血管がないので涙から【   】を取り入れています。それがコンタクトレンズにより角膜の表面が覆われると、

涙の流れが阻害され【   】を取り入れることが困難となります。
どんな性能の良いレンズを使っていても長時間使用すると【   】不足になることは否めません。【   】不足になった角膜は、傷つきやすく感染症にもかかりやすくなります。
(眼科専門医 医学博士・廣辻徳彦先生監修)

 

    1. 赤血球
    2. 葉緑素
    3. 酸素
    4. 二酸化炭素
    5. 窒素

 

答え

3酸素

 

解説

Q.酸素不足以外に、目の病気になりうる原因はありますか?

A.コンタクトレンズによる眼障害の原因は、酸素不足の他に、レンズの汚れ・アレルギー・機器による刺激・ドライアイなどがあります。
また、医師の処方を受けずにコンタクトレンズを購入した・定期検査を受けていない・使用方法を守らないなどが該当する方は、より眼障害のリスクが高くなります
(眼科専門医 医学博士・廣辻徳彦先生監修)

コンタクトレンズを着用しているお客さまからの予約が入った際のご案内方法


施術前にコンタクトレンズを外していただく必要がございますので、レンズケース、眼鏡をサロンまでお持ちください。
また、安全のため施術後約2時間はコンタクトレンズを装着することができませんのであらかじめご了承ください

なお、施術時はケースを清潔な場所で保管してください。

 

目に酸素が行き届かなくなるとどうなる?目が十分な酸素を必要とする理由

コンタクトレンズ装用時に、目の負担を軽減し、健康な目の状態を維持するためには、目に酸素が十分に届くことが重要です。
ではなぜ目が多くの酸素を必要とするのか、もし酸素が十分にいきわたらなくなり、酸素不足になるとどのようなリスクがあるのかを解説します。


人の目の角膜は涙液を介して空気中の酸素を取り入れることにより、呼吸をしています。
酸素が目にいきわたることで、角膜細胞の新陳代謝がバランスよく行われ、呼吸が正しく行われている状態になります。
コンタクトレンズの決められた装用時間・使用期間を越えて使用したり、
コンタクトレンズを着けたまま寝てしまったりすると、目が酸素不足に陥り、眼障害等のトラブルにつながります。
酸素不足の状態が続くと、角膜内の内皮細胞(再生しない細胞)が減少したり、
本来血管のない角膜に、酸素を取り込もうとして血管が入りこんだりするようになります。
また、目に傷もつきやすく感染症のリスクも高まります。

コンタクトレンズは目の角膜の表面を覆うため、どれだけの酸素を通すかが重要!

コンタクトレンズをつけていると、レンズが角膜の表面を覆ってしまい、蓋をしてしまう状態になります。
特にソフトコンタクトレンズは覆う範囲が広いため、ハードコンタクトレンズに比べ酸素不足になりやすいです。
そこで重要となってくるのが、コンタクトレンズがどのくらい酸素をよく通すのかということです。
一般的に酸素透過性という言葉で表されるのですが、酸素透過性が高いコンタクトレンズほど、
より多くの酸素を角膜に送り届けることができるため、目に対する負担が軽減され、目の健康を守ることができます。
長時間コンタクトレンズを装用する人や、元々目がドライアイ気味で乾燥しやすい人、コンタクトレンズ装用時に目に違和感や負担を感じている人は特に、酸素透過率の高いレンズがおすすめです。

目の健康を考え、目に負担のかからないコンタクトレンズ選びを。

「シリコーンハイドロゲル」素材のコンタクトレンズがおすすめ

シリコーンハイドロゲルは低含水率でありながら、きわめて高い酸素透過性を実現する素材です。
水よりも高い酸素透過性が確保できるため、従来の素材と比較して目の負担を軽減できるのが特徴です。
高い酸素透過性を実現できたことで、これまでコンタクトレンズで問題となってきた角膜の角膜内皮細胞の減少などを軽減する効果が期待されています。

シリコーンハイドロゲルとは何?

プラスチック素材でできたハードコンタクトレンズに比べ、瞳全体を覆う柔らかな素材のソフトコンタクトレンズには、「ハイドロゲル」と呼ばれるものが使用されていました。
ハイドロゲル素材で作られたソフトコンタクトレンズは、含水率が高く目が乾燥しやすいです。
酸素透過性が低いという特徴があり、目が酸素不足になりやすいという問題点がありました。

シリコーンハイドロゲル(略称SH)とは
親水性ゲルにシリコーンを結びつけたゲルのこと。
親水性成分としてポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーなどが利用される。
酸素透過性に優れることを特長とし、医療材料の素材などとして用いられています。
出典資料:ウィキペディア

シリコーンハイドロゲルの特徴

シリコーンハイドロゲル素材は含水率が低いにも関わらず、酸素透過率が高いという特徴を持っています。
つまり、従来のソフトコンタクトレンズの問題点を解決した素材です。
シリコーンの酸素透過性は水よりも高いと言われており、ハイドロゲルにシリコーンを組み合わせたことにより、新素材が実現しました。

シリコーンハイドロゲルのメリット

シリコーンハイドロゲルのメリットとして、まずは酸素透過性が高いということが挙げられます。
一般のハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズと比べると、数倍もの酸素透過性を持ちます。 その結果、酸素不足により起こる目のトラブルを避けることができます。
また、ソフトコンタクトレンズを装用していると起こりやすい乾燥感や充血も、かなり軽減することができるのです。

シリコーンハイドロゲルのデメリット

デメリットとしては、脂質汚れに弱いことが挙げられます。 なかでも、手の皮脂には要注意です。
例えば、フェイスクリームやハンドクリームを塗ったあとの手でレンズを触ると曇ってしまうことが多いです。 対策として、脂質汚れを落としてくれる洗浄液を使用すると良いでしょう。 また、顔や目の周りを触らないことも大切です。

シリコーンハイドロゲルは従来のコンタクトと何が違う?


「たまにしかコンタクトレンズを装用しない」という人はまだしも、
「ほぼ毎日のようにコンタクトレンズを装用している」、「仕事や学校で長時間装用することが多い」、「パソコンを使う時間が長い」という人の場合、通常のコンタクトレンズだと目が乾燥・充血しやすいというデメリットがあります。
特にソフトコンタクトレンズの場合、目が酸素不足になりがちです。

シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズにすることで、長時間の装用でも目のうるおいをキープすることができるだけでなく、装用感も良くなります。
日常的にコンタクトレンズを装用する人でしたら、シリコーンハイドロゲル素材に変更することで、目の負担を減らし、快適に過ごすことができますよ!

まとめ

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズについてご紹介しました。
目の健康を守るために、コンタクトレンズ選びは、装用時間や目の状態に応じて、眼科でよく相談して指示を守り、適したレンズを購入し、正しく使用しましょう。
その上で、目の乾燥や充血にお悩みの方は、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを検討してみることをおすすめします。

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