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今週多くお寄せいただいたQ&A  【再更新】

2011年7月1日

おかげさまで、新商品を複数発売いたしました。

それにともない弊社の言葉不足や説明文の書きすぎによる逆誤解などもあり早々に説明文を修正するなどしておりますが、それらとは別に「とくにたくさんご質問いただいた内容」をお知らせします。

 

 

◆ Q: 新発売のOCEAN BLUEはなぜ青色なのですか?

 

こちらのグルーの目的は「ブラックカーボン関連成分を抜くこと」でした。

しかし、黒の着色原料を似てしまうと色が透明になり、透明のままでは問題があります。

理由は医療用のグルーが青いものが多いということと類似しており「透明のグルーを使用するのは技術者にとっていくつかの問題がある」からです。

 

おおまかには、

①付着量がかわりにくい

②万一お客様のお肌などに付着させてしまった場合に気づかない

③透明は乾燥後に光の乱反射を発生しやすくなるため時に肉眼で白っぽく見えることがある

 

余談ですが、

人工まつ毛と地毛を接着した際に「肉眼で見た目に青く見える」ということはありません。

白い素材の上では青く見えますが、黒いまつ毛の上では従来のブラックグルーと大差ありません。

 

 

◆ Q:エトキシエチルってエチルやブチルより良い点というのは?

(OCEAN BLUEとヴァージンブラックの主原料)

 

良い点はブチルやエチルと違い「臭いや刺激臭がまったくというほどない」ということです。

鼻から近づけて臭いを嗅いでも刺激を感じないほどの優れた原材料です。

刺激や臭いが少ないことによるメリットというのは概ねご存知ですが、グルーの刺激により「くしゃみや鼻水等の軽いアレルギーのような症状を招いている技術者」そういった方の対策にもつながるものであることをご存知の方は少ないようです。

 

ちなみにエチルにはエチルの、ブチルにはブチルの特徴がありますが、どちらもその原材料を加工せずに出回っていることはありません。

まつげエクステ用グルーとして改良しなければ操作性も悪く持続性もありません。

「医療用だから安全です」という表現がたまに見受けられますがそこには2つの誤解を招く原因があります。

 

1.医療用というのは医療用の場面で使用するために作られる専用の製造ラインを通して医療用として製造した原材料単体の話であり、まつげエクステ用グルーはそれを主原料に使用しているとしても改良しているので医療用とは言えません。

2.技術・知識の有る方が使用するので安心ではありますが、目元で使う接着剤ですから知識の無い人が使うのは安心もできなければ安全とも言えません。

 

現在、同業者様と思われる方々からの(交友関係がないため遠慮がちな)購入やご質問が相次いでおりますので補足いたします。

「ブチルやエチルと違い、臭いや刺激がほとんどない優れた国産原料ですがエトキシエチルシアノアクリレートをまつげエクステ用に改良するのは非常に難しい」ということが松風の研究結果で明確になっています。

もし、エトキシエチル系の製品を発売される場合は「モニター前の試作の段階」でご相談ください。

弊社が無償でチェックいたしますので市場に公開される前に(試作から発売まで)にチェックすべきポイントなどをアドバイスいたします。

(第三者機関による検査が入る場合は検査費用実費有料となる場合がございます。)

 

※弊社に相談するのは無理とお考えの同業者様へ

少なくとも同一時期に相当数のモニターを「夏と冬にそれぞれ1回ずつ」お試しになられることを推奨します。繰り返しますが、同成分は単一成分として非常に優れていますがまつげエクステ用に調整するには持続力を持たせるための知識が必要です。原材料が入手できるからと簡単に製造し発売できるものではありません。

 

◆ Q:OCEAN BLUEというグルーはアレルギーの出やすい方向けですか?

はいと明言したいのですが「アレルギーが出やすい方向け」と一言で断言できるほどのモニター数があるわけではありませんので「ブラックカーボン系の原料にアレルギーがある方・・・ブラックカーボン無配合」という表現になっております。

 

そもそもアレルギーの方のアレルゲンのすべてを特定するというのは困難ですし原因は人それぞれだと考えられます。

 

逆に「マスカラでもかぶれるような方はブラックカーボンに関わる原料がアレルゲンになっている可能性がある」と考え、実際にブラックカーボンを抜いて試作を繰り返しモニターしてみたらその可能性はある」と判断され商品化することになりました。

 

アレルギー発生の原因のひとつと考えられる黒く着色するために必要とされるブラックカーボン関連の原材料を排除した製品です。

 

発売前モニターでは「自称アレルギー体質」という方のモニター協力を多くいただきました。

しかし「何を使ってもまったくダメ」という体質の方のご協力を複数いただくということが困難であったため語るには不足する程度の少量のデータしかとれませんでした。

 

よってアレルギーが気になる方にというわかりやすい表現をしておりません。

臭いや刺激がまったくないことから想像いただけると思いますが、松風ではその度合いは低くなる

はずであるというデータを引き続き収集しエビデンスを取得したい考えです。

 

 

 

Q&Aとは関係ありませんが、

偶然にも直近で2回も珍しいお話しをスクール運営者様からお聞きしましたのでお知らせします。

「生徒さんが持ち込むグルーの中にまつげエクステ用以外のものを持ち込む人がいる」

というお話を伺いました。

「どういうもので、どういうアドバイスをされているのでしょうか?」と、お聞きしました。

「人に装着したことが無く、これからレッスンを学ぶ為に生徒さんが独自で用意されたものなのでその時点では問題と思っておられなかった」ということだそうでうすがお互い笑えない話しでした。

①ホームセンター等で販売しているシアノアクリレート系接着剤を持ってきた。

回答:これは「DIY等の工作用グルー」です。

②エクステ用グルーを持ってきた。

回答:これは「髪の毛のエクステ用グルー」でまつげエクステ用ではありません。

 

他に珍しい例があれば是非とも情報を共有させていただきたいです。

 

※以下の文章について7月12日補足追加いたしました。

 

「白化」や「すぐに外れた」というトラブルの起きやすい季節です。

施術後はしっかりブロアや温風でグルーを硬化させてください。

 

上記の文中にある※印部分についてお問い合わせいただきました。

お問い合わせいただいた先生に心より感謝申し上げます。

おかげさまで、端的に済ませてしまった記載内容に気づくことができました。

ありがとうございます。引き続ご指導のほよろしくお願い申し上げます。

 

Q:熱を与えるとエクステに影響を与えるのではないでしょうか?

弊社の実験や人モニターにおいて「通常はブロアで問題はない」と考えております。

よって、ドライヤー等の温風を強く推奨するということではありません。

しかし、最近「瞬間接着だから乾いている」と誤解され、粘度のあるグルーでも「乾かさない」というサロンがあるという話を多々耳にしております。

施術後の「薬品を使わない風による効果促進行為」は、プロ用グルーの理想的な硬化のために欠かせません。

「夕方以降の施術で帰宅後すぐに洗顔入浴される可能性のあるようなお客様」に対してのブロアは手を抜かれず、大げさかもしれませんがドライヤーなどの温風をあてることなどグルーの内面の硬化を促進していただくことも問題ではないと考えております。

 

ここで言われる「影響」を「変形」と解釈させていただいた場合は以下のような回答になります。

毛の形を変えるには物理的な高温の熱接触(ホットビューラーやカーラー等)が無い場合、ここでいう温風(間接風ならエアコンの暖房による30度程度を想定とお考えください)で毛が変形することはありませんのでご安心ください。

 

※ドライヤーの温風が熱すぎたり、湿気が少なすぎるとほど硬化速度は逆に遅くなることもあります。あくまでも普通のあたたかい程度の風であると認識ください。

 

夏の日差しの強い日は、人工まつげが熱を持ち厚くなることもありますが、気になるほどまつ毛が変形したというデータもございません。

 

弊社が人工毛に使用している原材料は耐熱性・耐薬品性・形状維持において優れています。変形させることを目的としたホットカーラーや直射日光で長時間の過熱でもしない限り変形することはありません。

 

 

以下は補足です。

※最近の人工まつげに主として利用される「PBT」という原材料は「ポリエステル」と呼ばれることもありますが弊社ではそれは正しい表現であるとは思っておりませんのでPBT(ポリブチレンテフタレート)と呼んでおります。

 

※耐熱性の強い繊維もあるのですが「固くてやわらかさがないので安いつけまつげみたい」というモニター評価で結論が出ましたのでそれらは採用しておりません。

 

※ナイロン、PVC等の熱に弱い素材については変形の恐れがあります。

 

※ブロアすることは「グルーの内面までの硬化を早める」「揮発物質の発生量抑制」「蒸気発生による白化が発生しにくくなる」「グルーをなめらかにする」等のメリットがあります。

 

何度も繰り返しますが、ここでいう「温風」とは、ドライヤーの間接風などによる「30度程度の人肌にあててもやけどしないあたたかい風」であるとお考えください。

 

適切なブロアを施されているサロンにおいて、見た目にも不細工なまつげへのドライヤー使用をしなければならないということはありませんが、お使いのグルーや施術時間によっては検討いただいてよいことです。

※当然のことですが、ドライヤーは水分を乾燥させる働きがあり、まったく固まっていない状態で使用するとグルーに必要な湿気を無くすことがあります。

1本ずつ乾燥させておられるサロン様を除き、通常は施術終了直前の使用(とくに夏季・夜)を推奨いたします。

また、熱が強すぎるとグルーはカーボンとシアノアクリレートが分離するなどして理想的な硬化状態が得られなくなります。

※吹き付ける風が強すぎると持続力低下の原因になることがあります。


 

 

Q 冷風では駄目なのでしょうか?

 

もちろん問題ありません。

「冷風」を「冷蔵庫の庫内のような冷たく感じる程度の風」と考えますと、理想であるとはいえませんが「エアコン等で人が涼しく感じる程度の温度」でしたら大丈夫です。

 

 

補足しますと、ハンドタイプの手動エアブロアや電気式のコンプレッサー(エアブラシ)をサロンの施術サービスとしてご提供されておられるのが一般的です。

 

※ブロアは必ず実施しましょう。

 

※グルーは「劣化硬化を遅くするため、冷たくて耐薬品性の強い天然石プレート等の上でお使いいただく」というのが基本ですが「冷たいモノや風よりも、暖かいモノや風」の方がグルーの硬化は早まります。ただし、プロ用グルーは「湿度が高い場所では表面の硬化速度が速くなり、そうなることで逆に内面の硬化が遅くなる」ということもありますのでご注意ください。

 

※ハンディータイプのブロアは、先端ノズルを外して水洗いまで出来るので衛生面のお手入れは簡単でコストパフォーマンスも優れていますが、コンプレッサーほどのサービスの演出能力はありません。コンプレッサーはガン部分はもちろん、フィルターや空気の流入部分まで常時きれいにしれおかなければバクテリアを吹き飛ばす行為になりかねません。衛生管理の必要なツールであることをご理解いただき、しっかりメンテナンスしてお使いください。

 

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